未界域の手札交換
はじめに
前回に続き未界域のことを書きます。
前回の記事を見返したところ、「未界域」が見事に全部「未開域」になってた。
めっちゃ恥ずかしい。この記事を書き始める直前に急いで修正した。誰にも見られないんじゃないかと思っていた前回の記事は思っていたよりは多くの人に見ていただけたようで結構喜んでいたのだが、この誤字のせいで「うわwwwこいつめっちゃイキって解説してるけど解説してるテーマの名前全部誤字ってるやんwww」という嘲笑の材料として閲覧数を伸ばした可能性が拭いきれない。
書きたかったことから大きく逸れてしまったので軌道修正をかける。
前回、「未界域と暗黒界は相性が良く、『暗黒界の取引』も採用できる」みたいなことを書いた。これはもちろん事実だが、暗黒界の場合は効果で手札からカードを捨てないといけないが未界域はコストで捨てても効果を発動できる。よって、単純に1枚で効果が取引の2倍である『手札断殺』でも良い。
では未界域に採用すべきなのは暗黒界の取引よりも手札断殺だと断言できるだろうか?そうは言い切れないと思う。
というわけで今回はタイトル通り未界域の手札交換について、採用できそうなカードの候補(※)をそれぞれのメリットとデメリットとともに解説を書いていこうと思う。
※具体的には、遊戯王wikiにおける『暗黒界の取引』と『手札断殺』の関連カードの内、採用するかどうか考慮に値しないものを除いた5枚+α
目次
暗黒界の取引
まずはこのカード。
メリット
- 手札が少ない時(最悪このカードだけ)でも使える
- デッキトップの方が捨てた時に強い場合それを捨てられる
- 暗黒界カード(特にスノウ)とのシナジーを狙いやすい
メリットはこのあたりだろうか。ここで結論を出してしまうのもアレだが個人的には未界域に優先して採用すべき手札交換はこのカードだと思っている。
デメリット
- 単純に使うと1ディスアド
- 1枚分しか捨てた時の効果を発動できない
- 相手の墓地肥やしを補助
デメリットもこんな所であり、1、2はほとんど気にならない。3はちょっと気になるけど。
手札断殺
先ほど取引とともに例に挙げたこのカード。
メリット
- 未界域の効果を2枚分発動できる(かもしれない)
- 速攻魔法なので相手ターン中に使える
- 本当に手札が悪い時に手札をゴッソリと入れ替えられる
パッと思いついたのはこの3つ。個人的に注目しているメリットは2。相手ターン中にビッグフットやサンダーバードで妨害をしたり相手の攻撃宣言時にワーウルフで打点を下げたりできるのはなかなか便利なのでは無いだろうか。
だが、このカードはデメリットが多い。
デメリット
- 単純に使うと1ディスアド
- 相手に墓地肥やしさせる
- 他に手札が2枚無いと使えない
- 手札に2枚も発動させたい未界域があるとは限らない。
- 速攻魔法なので未界域では使いづらい
1、2は取引と同じだが、2に関しては2枚も肥やさせるので危険度が上がる。3と4は近い。
デメリットの5について説明すると、未界域は自分にランダムハンデスするテーマであり、後で使いたい魔法罠は伏せて捨てられてしまうのを避けるというプレイングをすることが多々あるだろう。断殺だとすぐに使うことが多いと思う(デメリットの3、4が気になるが)けれど、速攻魔法は伏せたターン使えないので自分ターンに使うことを想定する速攻魔法は未界域では採用しづらい。
未界域における直接的なデメリットでは無いので上には挙げなかったが、暗黒界を出張させる場合その暗黒界の効果は断殺では使えない。
さらに、これもデメリットでは無いので上には挙げなかったが、相手ターン中に未界域の効果を使うならテーマ専用カードである『未界域の危険地帯』の方が良い。こちらは3ドロー2ハンデスであり3:3交換でディスアドは無い。こちらは自分ターン中は使えないが。
断殺のことを悪く書いてしまったが、十分採用価値のあるカードではあると思う。メリットも大きいし。
墓穴の道連れ
手札誘発対策としてただのノーマルカードであるにも関わらずシングル価格が非常に高い『墓穴の指名者』では無い。ちなみにあちらは自分ターン中に使うことを前提とした速攻魔法なので上記の理由で未界域には採用しづらい。
メリット
- ピーピングができる
- 暗黒界カードとのシナジーがある
- 取引や断殺と違って相手の嫌なカードを確実に落とせる
だろうか。取引と似た効果だが、取引とは違って先に手札を捨てないといけない。このカードを採用するならメリットの1に重きを置く場合だろう。メリットの3も1にかなり近く、強力である。
デメリット
- 相手に自分の手札を公開する
- 狙ったカードを落とせない
このカードも断殺同様デメリットがかなり大きい。強みはあるが、どうしても手札交換の枚数を増やしたい時やピーピングがしたい時以外は採用は見送るべきだ。
手札抹殺
メリット
- 未界域や暗黒界の効果を一気に発動できる(かもしれない)
- 発動前の相手の手札がわかるので、先攻1ターン目に使えば相手のデッキがわかる(かもしれない)
- 手札が悪い時にマジの手札交換ができる
デメリット
- 手札を全て捨てなければならない
- 相手に大量の墓地肥やしをさせてしまう(かもしれない)
解説記事なのに(かもしれない)という仮定法が多く申し訳ないが許してほしい。個人的にはこのカードはデメリットの方が気になる。そもそもメリットの1に関しても、そんなに一気に捨てなくてもどうせ未界域の効果で捨てられる(かもしれない)のでこのメリットはかなり薄い。ただ、メリットの2はまあまあ大きいと思っている。このカードを3枚積みたいかと聞かれればNOだが、制限カードなのでどうせピン差ししかできないし採用を検討してもいいかもしれない(かもしれない)。
魔力の泉
効果を読んだらわかると思うが、このカードはめちゃくちゃ弱い。候補に挙げるかどうか迷ったが、(多分)マイナーカードゆえ知らない人も多く、一応サイドに積むことが検討できなくも無いカードなのでここにメリットとデメリットを記す。このカードがあまりにも弱いからといってここだけ読み飛ばすのはできればやめてください。
メリット
- 相手によっては多くのアドが稼げる
デメリット
- 相手次第で激弱カードになる(それどころか完全に腐る可能性もある)
- 先攻1ターン目では逆立ちしても使えない
真竜などの永続魔法罠を多用するデッキを見てサイドに入れることを一応検討できる。それでもこのカードが自分の場の表側の魔法の1枚としてカウントされるので、相手が表側で2枚魔法罠を発動している状態でやっと2:2交換である。弱い。入れてもサイド。メインに入れるのは論外。というかサイドにも入らないだろう。頭の片隅にでも入れておいてほしい。
暗黒界の門
ここからは+α。このカードしかないけど。
メリットは取引とほぼ同じなので割愛。
デメリット
- 墓地に悪魔族が必要
- 構築を暗黒界に寄せる必要がある
このカードには取引と違って相手の墓地肥やしの補助を気にする必要は無い。そして『未界域のチュパカブラ』は悪魔族なのでこのカードの効果に使える。が、このカードは捨てるカードも悪魔族でなければならないので、このカードを採用するなら暗黒界をそれなりに投入しなければならない。出張ではなく混ぜ物として未界域暗黒界を組む場合に採用が検討される。
おわりに
ざっとこんな感じでしょうか。関連カードの1枚には『天使の施し』という無条件で3枚引いて2枚捨てられる鬼みたいなカードがあったのですが、なぜか現環境で1枚も採用されておらず、あまり強くないカードなのだろうと思い今回は候補にあげませんでした。でも取引よりも強いと思います。施しが積めるようになったら可能な限り積みましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。