海外から襲来する危険な未界域について
はじめに
2019年7月21日、英語名「Danger!」の日本名とともにエクストラパック2019での未界域収録が発表された。
✨【9/14(土)発売 EXTRA PACK2019】✨に『未界域のジャッカロープ』が収録❗️ pic.twitter.com/epwazM8chU
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) July 21, 2019
そして、8月14日、全ての未界域の収録が遊戯王.jpにて発表。 【更新情報】「Vジャンプニュース」更新!
Vジャンプ10月特大号掲載情報を公開!
Vジャンプ10月特大号掲載記事:第5回 『EXTRA PACK(エクストラパック)2019』収録の「未界域」を公開!
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個人的にはジャッカロープやツチノコの「Danger!?」のはてなの要素が消えていたのが残念ではあったが、そんなことはどうでも良い。
頭がおかしくなる展開力を持ったテーマがついに来日してしまう。非常に恐ろしい。
しかも、海外と違って日本では「一撃必殺!居合いドロー」が制限カードになっておらず、次の禁止制限改訂は10月、つまりエクストラパックの発売後であり、居合いドローワンキルができてしまうのだ。
果たして実用的かどうかはともかくこれは非常に危険(Danger)である。
さて、このブログでは未界域を軽く解説しようと思っていたが、先攻1ターン目でワンキルできることがわかっており、これ以上の解説は必要ないのではないだろうか。また未界域は海外先行であったためカードの効果自体はかなり前から判明しており、こんな貧相なブログでの解説なんて今更誰も求めていないのではないか。生じる数々の疑問により、珍しく起こったブログを書く気力をかなり削がれてしまった。
それでも居合いドローワンキルが現実的には難しいと信じて、そしてこの記事を読んでくれる人が1人でもいると信じて書いていこうと思う。
補足
文章の省略のため、以下特殊召喚をSS(Special Summon)と書く。
未界域のモンスターについて
まず、皆さんご存知の通り「未界域」に属しているモンスターは自分に対してランダムにハンデスすることで手札からSSできる(かもしれない)共通効果を持っている。そしてSS後に1ドローするのでリソースが切れづらい。マジで頭がおかしい。
その共通効果ゆえ、未界域単体では召喚権が余りやすく他テーマを出張させて召喚権をそこに割くこともトーチゴーレムというアドのお化けを無理なく採用することもできる。
また、未界域は全員闇属性である。ネッシーやオゴポゴは水属性だろとツッコまずにはいれないが、とにかく全員闇属性である。
自分にハンデスして闇属性なので、暗黒界と相性が良い。それは上に貼ったワンキル動画のリンクからもわかって頂けたと思う。未開域の効果でスノウを捨ててもブロウを捨てても手札が減らない。未界域に暗黒界を出張するならこの2枚は必須だろう。あとはグラファとか取引とかだろうか。
話を未界域に戻すが、彼らは属性は統一されているが種族は全員バラバラである。オゴポゴが海竜族でありネッシーと被っているのではと思いきや、ネッシーは水族である。ネッシーは首長竜ではあるが、湖にいるとされるUMAなので確かに海の竜ではない。だがそれを言うならオゴポゴも湖に棲んでいると言われているので海の竜ではない。
そもそもネッシーはネス湖にいるからネッシーであり、未開域のネッシーがいるのはおそらくネス湖ではない。属性も種族もそうだがネッシーの設定が雑。
種族がばらけているのでセンサー万別のような種族が統一されているデッキへのメタカードが投入可能である。
このカードは相手によって威力が変わるので、サイドデッキにでも積むのがいいだろう。逆に未界域を相手にする時は相手のデッキにセンサー万別が入っているかもしれないというのを頭に入れておけばいいのではないだろうか。
そして未界域は手札から捨てられた時に発動する固有効果を持っている。SSする時に手札を1枚捨てて1枚分アド損するかと思いきや、そこでしっかりと固有効果を使ってアドを取り返しにいけるようになっている。マジで頭がおかしい。ちなみにこの効果は暗黒界と違ってコストで捨てても発動する。は?
先攻1ターン目で使いやすい固有効果を持ったモンスターは、ジャッカロープ、ツチノコ、モスマン、ネッシー、オゴポゴ、チュパカブラの6種類である。
ジャッカロープは捨てられた時にデッキから同名以外の未開域をSS、ツチノコは捨てられた時に自身をSSできる。未界域のSS時にこれらが捨てられればそれだけで盤面に2体のモンスターが並ぶ。召喚権を消費せず2枚展開ができるのは素直に強い。あとこの2枚は小動物のようでかわいい。
モスマンが捨てられた時の効果は暗黒界の取引と同じである。相手にもアドを与えてしまう可能性があるのは少し怖いが、別の未界域の効果を誘発させられるいい効果である。
ネッシーが捨てられると未界域をなんでも1枚サーチできる。扱いの割に解説の必要なく強い。
オゴポゴは捨てられた時に同名以外の未界域限定おろ埋ができる。この効果で次に書くチュパカブラの効果で好きな未界域を釣り上げられるようになる。モンスターだけでなく魔法罠のも良い。
そしてそのチュパカブラは捨てられた時、同名以外の未開域限定死者蘇生ができる。未界域は手札から捨てて効果を発動するテーマなので、オゴポゴを挟まずとも墓地に未界域が溜まっている状況は多々あるだろう。
その他の未界域モンスターの効果は先攻1ターン目では使いづらいので割愛。上のリンクから確認して頂きたい。
未界域の魔法罠について
昨今のテーマではフィールド魔法カードがサーチ効果を持っているのが当然のようになっている。そして、未開域にもフィールド魔法が存在しており、そのカードも当然のように未界域をサーチする効果を持っている
わけではない。海外KONAMIの発想は我々日本人の常識の斜め上を行く。
未界域の魔法や罠の効果は展開補助よりも、既に場にいる未界域へのサポートが多い。モンスターに展開力がありすぎる代わりに魔法罠は調整を加えたのかもしれない。推測でしかないが、装備魔法が対象に取られることへの耐性を与えたり、フィールド魔法が効果破壊耐性を与えたりと、海外KONAMIが未開域でしてほしかったことは「いっぱいモンスター並べて殴って勝ってね!」だろう。そんな悠長なことを誰がするだろうか、いやしない。(反語)
僕個人は注目している魔法罠は2枚あり、そのうちの1枚「未界域調査報告」をここで紹介する。
場の未界域と別のモンスター1体をバウンスする効果を持っている。未界域の自身を手札からSSする効果は海外KONAMIの調整ミスで1ターンに1度ではないので、もう一度手札を捨ててSSできる(かもしれない)ようになる。
このカードが恐ろしいのは、バウンスさせるモンスターの指定が無いことである。自分のモンスターも戻せるので、未界域の使い回しや、強力な出た時の能力を持つモンスターをなんでも使いまわせる。ここまでが①の効果。
②の効果では手札の未開域を捨てて墓地にあるこのカードをデッキボトムに送り込める。未界域の固有効果を誘発できるこの効果は①の効果を使用したターンにも使える。このカードだけ調整を間違えたのだろうか。とにかく強い。
あと1枚(歓待)は後述するとして、唯一のサーチカードも
発動ターン未界域しかSSできない制約がついており、他テーマとの混合もエクストラデッキからのリンク召喚をはじめとしたSSもできないよう調整されているように、未界域の魔法罠はあまり期待できない。調査報告と同じ②効果を持った「第弐次未界域探検隊」はオゴポゴで落とせば強いかもしれないが、それくらいである。。よって、ここでは解説を割愛する。他のカードの効果は上のリンクから見てほしい。
相性の良さそうなカード
先ほど書いた暗黒界以外で3枚紹介。
1.トポロジック・ガンブラー・ドラゴン
①効果でお互いに2枚ずつ手札を「捨てる」ことができる。 相手に2ハンデスを仕掛けながら自分は未開域の固有効果を使える。もはやインチキである。
また、相手ターン中に罠カード「未界域の歓待」
これを使えば相手ターン中に①効果を使って計4ハンデスも狙える。未界域の展開力であれば割と現実的のように思える。
2.各種トロイメア
トロイメアの手札から捨てる効果は未界域と相性が良いのは当然。また、未開域の展開力にトーチやソルチャのようなパワーカードを加えればトロイメアでのEXリンクも狙えそうだ。ガンブラーの②効果も発動できるかもしれない。まあこれは仮定の話でしかないが。
3.見習い魔嬢
ずっと先攻1ターン目での話をメインにしてきたが、後攻ではどうするのか。それは海外KONAMIの狙い通り、いっぱい並べて殴って勝つ。
未界域は全員闇属性なので合計の打点を底上げできる。また、現代遊戯王における暴力、ヴァレルソード・ドラゴンも闇属性であり、後攻からワンキルを狙うなら見習い魔嬢は採用する価値がかなり高い。
終わりに
未界域は展開力が凄まじいテーマであり、日本でも既に多くの注目を集めている。。エクストラパック2019の争奪戦は免れられないだろう。その争奪戦に参加し、そして無事勝ち抜いた人は、是非とも未開域を組んでいただき、一方的に展開して相手をただひたすら蹂躙する良き遊戯王ライフを送ってほしい。
気づけばかなりの字数になってしまい、果たして何人が最後まで読んでくれただろう。そもそも本格的な初投稿がこの記事であるこのブログを見ている人が何人いるだろう。不安に駆られながら書いた記事ではありましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。また次があればよろしくお願いします。